朝は親子にとって一番忙しい時間です。着替え、朝食、靴を履くことまで一つひとつが言い合いになり、結局は催促といら立ちで一日が始まります。子どもが遅いというより、朝に決めることが多すぎるのが原因かもしれません。

要点

朝を楽にする鍵は、朝に強く急かすことではありません。準備を前夜に移し、子どもが次の行動を予測できる順番をつくることです。

事前に押さえること

  • 服とバッグは前夜に準備しておきます。
  • 朝にすることを絵や短いリストで見えるようにします。
  • 急かす代わりに残り時間を伝え、子どもが自分で動けるようにします。

決めることを前夜に移す

前夜に服とバッグを準備し、朝に残る選択を減らします。

選ぶことが助けになる子には二択を示し、負担になる場合は準備した一案を示します。

順番を見える形にする

絵や短いリストで次の段階を確認できるようにします。

絵、リスト、二択、タイマーはどれも試してみられる工夫です。その子の負担を減らすものだけを使います。

増やしたい行動に一貫して応じる

幼児・就学前児では、一貫していて予測でき、言ったことを最後まで実行する生活習慣が、子どもが見通しを持つ助けになります。生活習慣は子どもの能力と理解に合わせて調整します。

できた行動はすぐ具体的に認めます。ほめても翌朝の協力が保証されるわけではありません。大切なのは、増やしたい行動に毎日一貫して応じ続けることです。

対象年齢と、相談する目安

ここで整理した生活習慣の方法は、幼児・就学前児を想定しています。

複数の場面で困難が続くときや、発達が心配なときは、子どもの医療者に相談します。

年長の子どもに応用するとき

年長の子どもでは、上の実践例をそのまま当てはめず、参考としてのみ扱います。

絵、言葉、切り替え、選択肢を年齢、発達、睡眠、感覚、意思疎通に合わせ、合わない道具は使いません。

メモ

  • タイマー、絵、ほめ方は全員に同じ結果を生まないため、発達と感覚特性に合わせます。
  • 睡眠、食事、意思疎通、行動の困難や発達への心配が続く場合は医療者に相談します。

参考資料

引用した生活習慣の出典は幼児・就学前児が対象です。一般的な案内で、個別の発達評価・診断・治療・専門支援に代わりません。